チロルジャケットと並んでブランドが初期から発表しているジャケットです。 19世紀に見られた農夫に代表される労働者たちが着用していたジャケットから着想を得てデザインされています。 身頃、袖ともに少しゆったりとしたフィットで動きやすく中に着込めるように作られていることや、身を守るためにフロントのカッティングが完全なカッタウエイではなく先端部分だけ丸くしていることでジャケットが「上着」もしくは「外套」として使用されていた当時の名残を感じるアイテムでブランドの個性をとてもよく表現していると感じます。

(サイズ)
48 (肩幅 41cm 身幅 53cm 着丈 74cm 袖丈 64cm)
50 (肩幅 42cm 身幅 55cm 着丈 75cm 袖丈 66cm)
52 (肩幅 43cm 身幅 58cm 着丈 77cm 袖丈 68cm)


(素材)
linen 66% cotton 34%


(生産国)
ITALY

デザイナーであるクラウス・プランクは2010年、Bergfabel （バーグファベル）をスタートしました。 ブランド名はドイツ語で「山」を意味する「Berg」と「物語」を意味する「fabel」という言葉を繋げた造語です。 これは、クラウスのルーツであるチロル地方に根差した文化やスタイルを自身のコレクションをフィルターにして、現代に紡いでいきたいという想いの現れでもあります。 そのため、コレクションにはチロル地方に息づく伝統的なスタイルやクラフトワークが随所に見受けられます。 ブランドを代表する19世紀頃の彼の地の農民服や音楽隊が着用していた衣服から着想して作り出されるコレクションは、過度なデザインは排し、そこに生活する人を支えて来た文化としての洋服や着こなしといったスタイルを提案しています。 曖昧な表現になってしまいますが、決して目を引くような真新しさではなく、どこかで見たことのあるような雰囲気や暖かみを感る世界観こそがブランドの最大の特徴と言えます。 毎シーズン少しづつ新作を加えながら、デザイナーの目の行き届く範囲で、限られた人たちとの協業によって生み出されています。

（＊チロル地方やイタリアンアルプスというと聞き覚えのある響きからのどかな自然や山間の村をイメージされるでしょう。一方で日本では知られていませんが、歴史的にイタリア、ドイツ、オーストリア、スイスの狭間にあって、複数の文化が入り交じった特異な環境でもあります。このような背景もコレクションに多大な影響を与えています。）